FIREを達成するための指南書籍は数多くありますが、その中から『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』を読んだのでレポートします。

▶︎FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド
著者は中国出身の貧困層ガチ勢

この書籍では中国で貧困層に生まれた著者クリスティー・シェンが、どのようにしてアメリカでFIREを達成できたのかが赤裸々に綴られています。
まず、この本の著者は中国の貧困層に生まれて、幼少期はゴミ山が遊び場だったというガチ貧困勢です。
ある年齢までは中国で貧困層のまま暮らしていましたが、父親が大学の博士号をとることをきっかけに9歳のときにカナダに移住します。
そこで彼女は、今までの生活で染み付いたお金の考え方(欠乏マインド)で仕事を選び、生活をしていくなかで彼女はなんと30代で「経済的自立=FIRE」を達成しました。
FIREのための具体策
FIREを達成する要素は簡単です。
『支出を適切に管理しながら、収入を最大化させること。』
支出について

著者のクリスティーはガチ貧困層であったから、支出を最低限にさることは容易だったようですが、一般人も支出を最適化することは可能だと書かれています。
詳しくは本書を読むとよく理解できますが、一言で言うと支出(買い物)はコカインと同じだと本書には書かれています。
コカインなどの麻薬は、初めて使ったときにより二度目の方が薬の効き目が悪く、それは二度目より三度目、三度目よりも四度目と続きます。
よって、よりキマるためにはより多くの薬を使うことになり、最後には破滅を迎えるのが薬物中毒です。
この現象は支出(買い物)にも同じことが起きているとクリスティーは言います。
贅沢な買い物は、一度目には幸せな気持ちを十分に感じられますが、二度目、三度目になるとその気持ちがだんだん薄れていき、よりお金を使わないと満足しなくなってしまうのです。
まさに支出(買い物)は麻薬と同じですね。
この点を意識しているかいないかでは、支出のコントロールし易さは大きく違ってくるでしょう。
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収入について
また収入を最大化させる実践的な方法もたくさん書かれています。
株式投資の投資銘柄について、リタイアするために必要な金額、思ったほどの利益が出なかったときの対応策など、FIREのためだけでなく、資産運用としても勉強になることが多くありました。
また、子どもがいる場合についてや、FIREの負の面など、FIRE達成までの金銭面だけでなく、その後の生活についても書かれているため、本気でFIREを目指している方にはぜひ読んで欲しいと思います。
読むうえで注意すること

一つ注意点としてあげるのであれば、著者のクリスティーはカナダでFIREを達成して本書を書いているので、日本の制度や考え方とは若干違うところもあります。
しかし、概ねは日本でFIREを目指す上で、とても有益な情報ばかりなので、ぜひ一度読んでみてください。