
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略。
日本語で簡単に言うと、働かずとも生きていける状態になるとこです。
でも、実際にそんなことが可能なのか?
今回はこんな疑問に答えます。
結論
FIREにはある程度の知識が必要

FIREの話になると、ほとんどの人がこう言います。
「FIREなんて一部の金持ちだけでしょ」
「働かなくて済むなんて絶対嘘だ」
FIREに真摯に取り組んでいる自分としては、とても残念に思うことが多いのが現状です。
この理由については、多くの人が金融リテラシーと自身の収支の状況を正しく理解していないからだと、私は考えています。
例えば、『直近1年間の収入と支出の内訳』と『貯蓄額がこの先変わらなければ10年後の資産の見込み額』を聞いても、ほとんどの人の答えは「えーっと‥」と答えますよね。
FIREとは手元にいくら必要なのか?
収入はいくらで支出はいくら必要なのか?
その辺りを今回の「FIREは実現可能か」というところと合わせて考えていきます。
FIREの鍵は資産と支出
FIREはとてもシンプルな数式で表せます。
働かずとも死ぬまで「資産(収入)ー支出>0」の状態が維持できればFIREは達成です。
例えば、持っている資産がこの先に必要とされる支出より多ければ、働いて収入を得なくても大丈夫ですよね。
また、資産はなくても働かずとも得られる不労所得が、支出より多ければこれもまたFIRE達成となります。
よって、どれだけ収入を最大化し、支出を最小化して、資産形成を速やかに行うかが鍵になります。

では、実際にFIREのために必要な金額を計算してみましょう。
35歳からFIREを目指した場合

まず、前提条件としては以下の通りとします。
- 独身の35歳男性
- 収入は月に30万円、うち15万円が支出(金額は固定)
- 資産運用も行い、年利回り5%で複利運用
- 年金・税金・ボーナスなどは考慮しない
計算の都合上、極力簡素に設定しました。
すると、この場合は年間180万円貯まるため、全額を5%で複利の資産運用すれば、20年で6,250万円にまで育ちます。
支出額は独身であることから、月15万円を維持できれば、年間の支出額は180万円。
資産が6,000万円を超えた場合、5%の利回りは単年に300万円になるため、年に必要な支出より得られる資産運用額が上回る状態になります。

そのため、この状態になれば、55歳という早い段階でFIREを獲得したことになります。
もちろん、結婚していたり、子どもがいたりすれば、収入と支出のバランスが変わりますが、決してFIREは不可能ではないことがわかってもらえたと思います。
誰もがFIREの可能性を秘めている

上記の55歳FIREはかなり早急に急ぎ足で頑張ったパターンですが、普通の定年は65歳なので60歳FIREであれば、もっと余裕のある生活も可能です。
また、夫婦共働きなら収入が単純に2倍になるので、独身のそれよりも楽にFIREできるかもしれません。
子どもがいる場合には、FIREは少し遅れるかもしれませんが、決して不可能ではありません。
よって、FIREについて考える場合、基本的な収支とライフプランの把握が必要不可欠です。
「私は会社員が大好き」「自分のやりたいことができなくても良い」という人でなければ、FIREについて是非考えてみてください。
FIREには、あなたの可能性が無限に広がる可能性があります。
FIREについてのオススメ書籍
FIREについて詳しく知りたい場合は、日本の健康保険制度や年金制度も詳しく書かれている以下の本がオススメです。
今回の簡単な計算より、より深くFIREに必要なものは何かを教えてもらうことができます。